楽曲リリースの主流が変化中。アルバムリリースはもう古い?

気になる記事発見。
そうそうっと頷いた反面、音楽を配信する身としては実行できていなかった部分もありました。
ライブもせず、リリースのみでゆるゆる音楽活動している身分ですが、活動を止めない為にも市場のリサーチは大事。
記事の概要
かいつまむと、これからの楽曲リリースはシングルリリースが主流になるだろうとのこと。
アルバム単位からシングル単位で、良い曲が出来ればどんどんシングルとしてリリースが増えるだろうと。
そして、その変化に気が付いていないアーティスト、レコード会社が多いということ。
ちなみに上記の記事タイトル「アルバムの時代の終焉、アップルも「LPサービス」を停止へ」の「LP」とは、「Long Play」の略。
つまり録音時間が長いということ。
レコード時代から使われていた言葉です。
なぜアルバムリリースが消えゆく?
リスナー側からの視点と、アーティスト側からの視点で考えてみます。
リスナーとして
まずライフスタイルや音楽に対する向き合い方、聴き方がものすごいスピードで変化しています。
これからしばらく続くであろうストリーミングの時代。
好きな曲を1曲単位から購入・ストリーミングで再生でき、お気に入りのプレイリストが手軽に作れ、また自分好みの曲をAIがおすすめしてくれる・・・。
音楽認識アプリ「Shazam」を使えば、店内や街で流れるBGMを認識してくれます。
アプリで見つけた一曲をリピート再生してもよし、プレイリストに加えるもよし、後々じっくり聴くのもよし。
また、アルバムを買っても全曲通して聴かない、お気に入りの曲だけ聴く、といった人も多いはず。
最初は全曲聴いていたけど、お気に入り以外はスキップする人、多いと思います。
アーティストとしては悲しいかもしれませんが、これが現実かと思います。
アーテイストとして
例えば10曲入りのアルバムをリリースしようと意気込むバンドマン。
どれぐらいの時間や費用がかかるのでしょう?またそれを報酬として回収できるのはいつ、どのタイミングでしょう。
一般的なバンドセットで考えると、ドラム、ベース、ギター、ボーカル、コーラスなど各パートごとにレコーディングを進めるので、1曲の録音だけで丸1日はかかるでしょう。
費用は質の高いレコーディングを目指せばキリがありません。
そして時間と費用の回収時期は、売れるか売れないかによって大きく変わります。
つまり、とても時間と体力とお金を使います。
記事を一部抜粋します。
この音楽消費の変化にいち早く対応してきたのは、ヒップホップのアーティストたちだ。彼らは一定数の楽曲が完成してからアルバムを出すのではなく、頻繁にシングルをリリースし続けてきた。何年もかけてアルバムを制作し、完成後にその中の1曲か2曲が話題に上がるのを待つよりも、常にヒットチャートに新しい曲を送りこむ方がいいというのが彼らの考えだ。
この文章の後半部分に全てが込められているのかな、と。
効率重視で、リスナー目線。
スピード感があり、忘れられないアーティスト。
これを目指すと結果シングルリリースが今の時代に相応しく思えてくる。
まとめ
リスナーが音楽を聴きたい時期は人それぞれ、いつでもどこでも音楽にアクセスできる時代です。
CDショップに足を運ぶ時間は、今や音楽を聴く為に必要な時間として計算されていない。
そして最高のアルバムよりも、最適な1曲を求める傾向にある。
リスナーとしては様々なアーティストの良い一曲を探したいし、アーティストとしてはリスナーの目に止まってほしい。
こう考えるとシングルリリースに魅力を感じざるを得ません。
でも、アルバム全体を通じて感じる世界観やストーリーを楽しみたいというリスナーも多いはず。
実際にぼくもそうです。
なので記事のように、アルバム時代が終焉は少し極端なのかな?と思います。
シングルにもアルバムにも良し悪しがあります。
大事なのはリスナーの音楽の聴き方が多様になってきていて、要するに人それぞれということ。
アーティストはそれを踏まえて活動をしていくべきかも?特に売れたいバンドマンにとっては。
ちなみにぼくはApple Musicのヘビーユーザー。やっぱり便利。
ララランドのサントラを定期的に聴いてしまうkojirouでした。
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